イトーちゃんのあたまの中

会社員2.0を目指して日々奮闘するイトーちゃんのあたまの中を公開します

【会社員】分人主義はすべての人の幸福感を満たす大らかな考え方

みなさんごきげんよう。イトーちゃんです。

 

最近急に肌寒くなりましたね。風邪などひかないようにお気をつけください。

 

ちなみにボクはランニングを始めてからというものめっきり風邪を引かなくなりました。身体は鍛えておくに限るですね。

f:id:SOMASOMA0416:20181016211002j:plain

おかげさまでこんな感じで元気です

 

 

 

今日はある本から得た気づきについて書きたいと思います。

 

さて今日のお題目です。

 

 

SNSでの自分と現実の自分に感じた壁

f:id:SOMASOMA0416:20181016231504j:plain

 ボクはSNSを本格的に使い始めて7年ほどになります。その中でSNSに向きあうスタンスや投稿のスタイル、フォロワーへの反応でも大きく自分なりに変遷させてきました。

 

元々個人としてブランディングしたいという思いで始めたSNS

 

反応のいい自分の身の丈以上の高尚な名言を投稿し続けていいね!の数にとらわれていた時期もあります。影響力を得るための小手先の手法にはまり虚しさや自己嫌悪を体験したりもしました。

 

そんな試行錯誤や経験を積みながらようやくいい意味で自分らしく自分が楽で快適にSNSを楽しめるようになってきたのは実は最近なのかもしれません。

 

それでも最近でこそそれほど感じなくはなっているのですが時々考えることは

 

SNS上の自分は本当の自分なんだろうか?」

 

ということでした。

 

もちろん自問することもあるし、 SNSでつながっている会社の同僚などからは「伊藤くんすごいね」と言われ少し後ろめたく思ったりすることも多かったのです。

 

もちろんいい意味で受け止めてはいるのですが、確かに客観的に自分を見てみると会社で仕事をしている時の自分と SNSを楽しんでいる時の自分というのはあまりにもかけ離れているのは紛れも無い事実でした。

 

「一体本当の自分ってなんだろう」

 

そんなふうに思うこともしばしばで自分は本当にブレブレで自分という核はないのだろうかと自分自身のことを卑下するようなこともありました。

 

そんな時に出会ったのがこの本。

そして触れたのが分人主義という考え方です。 

 

 

分人主義とは何か

分人とは、対人関係ごとの自分のことである。恋人との分人、両親との分人、職場での分人、それらは必ずしも同じではない。

分人は相手との反復的なコミュニケーションを通じて、自分の中に形成されてゆく、パターンとしての人格である。

一人の人間は、複数の分人のネットワークであり、そこには「本当の自分」という中心はない。 

 

分人主義を考える人は「相手によって自分が変わる」ということを理解できるわけですが、八方美人は相手ごとに分人化することを放棄していて、誰に対しても同じ調子のいい態度をとってると思うんですね。

だからこそ、あっちこっちで愛嬌を振りまいていると、軽薄だなと感じられてしまう。

 

f:id:SOMASOMA0416:20181016231431j:plain

 この考え方を知った時に正直震えました。

 

それまでは首尾一貫して筋が通った人が素晴らしい人格でそれを目指さなければいけないという強迫観念にとらわれて生きてきました。

 

そんな今まで積み上げてきた固定観念を一気にひっくり返されたんですよね。

 

人によって、あるいは環境によって自分の態度や考え方が変わるのは当たり前のことでむしろそんな自分も認めて受け入れることが大事なんだという考え方です。

 

本当の自分なんていうのはなくてその環境にいる全てが分人としての自分であることをまず認めること。

そして好きな分人でいる時間を増やすことが幸せであるということなんですよね。

 

 

 

自分の中にある分人を認めよう

f:id:SOMASOMA0416:20181016231406j:plain

一度自分の中にある分人を環境という側面から分析してみました。

 

  1. 会社員としての自分
    慎重で冷静にことにあたり淡々と仕事をこなす自分。
    周囲からは真面目でおとなしい黙々と仕事をしている人だと思われています。
    派手さはないがコツコツと仕事をするが今ひとつ目立たない。
    熱い志はあるもののご機嫌をとったりへつらう人を冷めた目で見ている自分。

  2. 父・夫としての自分
    家族のことは自分の中で最も大切と捉えているがうまく愛情表現できない自分。
    家族サービスという言葉が地球一嫌いで自分も一緒に楽しんでこその家族だという自意識を持っています。
    自分の中で一番大切にしているけれども家族との程よい距離感を大切にしている。

  3. SNSの中にいる自分
    ユーモアがあり人とのコミュニケーションを重視する自分。情に厚く人のために貢献することを一番の悦びとする自分。
    兄貴肌で若い人たちの成長を影から見守りたい自分。
    SNSを活用することで自分や自分の周りを変えていきたいという考えを持つ野心的な自分。

  4. サーファーとしての自分
    ワクワクした子供のような自分。
    一緒にサーフィンしている人から言わせるといつもニコニコと波待ちをしているらしい。
    海へのリスペクトを忘れずに常に自然と共にあるナチュラリストな自分。
    おおらかで前乗りされても全く腹が立たず笑っていられる満たされた自分。

  5. 個人投資家としての自分
    判断には根拠を求めるがリスクを積極的にとる自分。
    好奇心が強く銘柄の背景への探究心が強く勉強熱心。
    思い切った判断をして大きな賭けに出るようなギャンブラー的な性質もある自分。(リーマンショックで給料の数倍の大金を溶かしたこともあります笑)

 

大まかに自己分析すると環境ごとに分かれるとボクはこの5つの分人に分かれていてそれぞれがホントに全く別人格を持っています。

細かく言えばもっとたくさんの人格を持っているのかもしれません。

 

この本を読むまではそれぞれのあまりの性格の違いに自分は首尾一貫していないのかなと心の何処かに自分にNGを出していたように思います。

 

でも「本当の自分」なんてどこにもいないんですよね。

そんなの幻想なんです。

幻想で求めすぎると自分を苦しめることにもつながってくるんですよね。

 

だったら立場、環境、対人関係全てで出てくる異なる自分を「本当の自分」と認めることで自分のことを好きになれるのではないでしょうか。

 

分人主義はまさに究極の自己肯定の考え方なんですよね。

 

 

 

会社員2.0は分人としての成熟のかたち

一言で言えば「対人関係ごとに分化する人格(パーソナリティ)」のことですね。

「個人」という概念に対して、それを「分人」と呼びましょうということなんです。よく「本当の自分」「ニセモノの自分」という言い方がされます。

そこでいうニセモノの自分とは、相手や場に応じて使い分ける仮面やキャラ、ペルソナを指すわけですが、だったひとつの自分などはそもそも存在しない。

対人関係ごとに見せるそれぞれの顔すべてが本当の自分だということです。

 

f:id:SOMASOMA0416:20181016231335j:plain

ボクらが就職した約20年前は会社員=会社人。

つまり就職したのならもう会社の人であってその会社に一生を尽くすことが当然でむしろそれが美徳でありました。

確かに下町ロケットとか半沢直樹とかカッコいいよなあ。

 

会社で休む間も惜しみ仕事に打ち込み、昇進しながら結婚し幸せな家庭を築きます。

たまの休日に家族サービスをすることが家族のためになると信じて頑張ることが美徳。

多くの人にとってマイホームを買うことによって「甲斐性のある人間」と認められることが人生の中での成功だったのだと思います。

けれど失われた20年を過ごし多様性の時代に移り変わりそんなペルソナをよそにボクらが幸せを感じるベースは大きく変わっていってるんですよね。

SNSの躍進も大きくボクらの価値観を変えていることはみなさんが実感されていることだと思います。

 

 

そんな中生まれた概念が会社員2.0という概念です。

newpapalife.com

個人が会社を利用して、そこで得たお金とスキルを他の場所に循環させるのが、会社員2.0。

会社からお金が毎月供給されるから、副業、趣味、投資に資本を安定供給できるのが最大の強み。一度の人生、生き方を多様化させましょう。

 

ボクは分人主義こそがこの会社員2.0という概念に最もしっくりくる 思考なのではないかと思っています。

それは古くからペルソナとして根付いている会社員像に染まり切ることを良しとしないこと。

 

つまりは会社員として人生を生き切るという古き良き会社員像からはみ出した自分を認めることなのだと思います。

 

会社員としての自分

家庭人としての自分。

SNSの中の自分。

趣味人としての自分。

 

それらはそれぞれが全く違う人格であったとしてもそれを否定する必要は全くありません。

 

理想としてはよく働き会社員としての仕事で優秀な結果を残し、家族とのふれあいを大切にし、会社員としての固定給を運用して余暇を大好きな趣味を楽しんだり、給料を原資として投資家として活動することでしょう。

 

でも、それが全て完璧にできなくてもいいのだとボクは思います。

 

大切なのは会社員としての自分でなければ…という強迫観念から離れてより自分の居心地のいい自分の領域を自分自身が主体的に広げていくことなのだと思うのです。

 

つまり自分の好きな自分の分人格を生きる時間を増やすことです。

 

 

 

(まとめ)幸せは自分を好きになろうとする自己愛から生まれる

 

結局は自分を好きであることがいちばん人生を豊かにするのだと思います。

 

こんな自分やあんな自分の一貫性を疑うよりも、こんな自分もいてあんな自分もいるんだとしっかりと自分の中で認めて「好きな自分」でいる時間を増やすことがより幸せな気分になれるんだと思います。

 

自分の好きな自分であり続けよう。

そして自分の「好き」をどんどん発信し続けよう。

 

あなたが最も好きなあなたの分人でいることを意識すればそれが波及して一貫してあなたがあなたの人生全部を好きになれる日はきっとくるはずです。

 

 

 

 

ボクが入っているわいざんサロンには派生グループとして「会社員2.0部」を立ち上げています。

是非わいざんサロンで会社員2.0について語り合いましょう。

yzan.jp

 

 

今日お伝えしたいことは以上です。

 

 

 

 

感想をレターポットでいただけると跳んで喜びます

letterpot.otogimachi.jp