イトーちゃんのあたまの中

会社員2.0を目指して日々奮闘するイトーちゃんのあたまの中を公開します

【思考】その言葉や態度は誰がために|当事者を慮る想像力を持ちたい

みなさんごきげんよう

経理とかではないのですが会社の決算前後はそれなりにバタついているイトーちゃんです。

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滋賀県在住会社員です

さて今日もTwitterから見かけたとある記事を読んで感じたことです。

 

  

有名人のガン告白報道に感じる違和感

今日Twitterを見ていて目に止まった記事がこちらです。

www.buzzfeed.com

 

ここ最近アスリートの池江璃花子さんが白血病であることを告白したり女優の堀ちえみさんが舌がんと闘病していることを明かし話題になっていました。そのことについてボクがなんだかモヤモヤしていたこととものすごく合致した記事だったんですよね。

テレビではチャンネルを変えても変えても池江さんや堀さんの話題です。よくわからないコメンテーターが深刻な顔をしながらさも当事者のようなコメントを無責任に画面越しにされていることには嫌悪感すら感じました。

あまりナーバスなことを書くのは憚られますがちょっと書いておきたいと思いました。

 

亡くなった母の闘病を思い出す 

ボクの母も63歳という若さで肺がんのステージ4という診断を受けました。その時ボクは29歳。ちょうど金沢に転勤していた時のことです。そのことを直接母から聞いた時には「これは夢だろ?夢であってくれ」とドラマのように本気で自分のほっぺたを思い切りつねったことを思い出します。その日の夜はえんえんと号泣していましたね。

やっぱりボクにとっては母親は特別な存在だったし、一番失いたくない存在だったんですよね。

 

入院した当初はまだまだ元気で冗談を言い合ったりしていましたが、日を追うごとに母の病状は悪化していきました。ボクはなるべく母のそばにいたいと思って週二回の休みの日を片道180キロの道のりを日帰りで往復していました。少しでも元気でいてくれているうちに一緒にいたいと思っていたんですよね。

激しい抗がん剤治療によって、嘔吐したり髪の毛が抜けて若々しかった母がどんどんと弱っていく様子を見るのは辛かったです。

毎週のように休みを利用し日帰りで長距離を車で帰っていたボクはかなり疲弊していました。職場でも「肩が下がっている」とその異様な雰囲気を心配されていたくらいです。

 

緩和ケア(終末医療)を受けるためにホスピスに入った母はやや穏やかな日を過ごすことになったんですが、とうとうボクの顔までわからなくなってしまうんです。悲しかったけどただただ母の命があるだけでその時は安心したものです。

それから間も無く母は旅立ったのですが、今際の際にたまたま立ち会えたのは母がボクの休みの日まで臨終を待っていてくれていたからなのだと思います。

 

ボクは経験したからこそわかるのですが、ガンと向き合う本人ももちろんですが家族にとっても本当に辛く苦しい闘病になるんですよね。

 

 

当事者を慮る想像力を持った優しい社会にしたい

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前出の記事に戻りますが、本当に有名なアスリートであっても、有名な芸能人であってもその肩書きの前に一人の人間です。この記事のまとめにもあるように、そういった有名な人たちがガンと闘病することは同じガン患者やその家族を勇気づけることになるかもしれません。でもボクもあまりにもメディアが彼らを取り上げて、さも美談のように脚色して伝えることに違和感を感じます。本当にガンの闘病というのは生易しいものではありませんから。

行き過ぎた脚色だらけの報道によって傷つく人がいるということをテレビ番組の製作者や週刊誌の編集者の方は想像してもらいたいと思います。数字だけを追うために人の心を無くさないでほしいと思います。

 

当事者の方や家族にはできる限りの配慮が必要なのだと思います。うちの母が病床に伏した時も親戚や知り合いから「家を建てる時にあの方角に入り口を作るからこうなるんや」とか「〇〇リクスという漢方薬がいいから紹介する」というような余計な「お節介」を受けました。

本人は良かれと思っていっているのでしょうがそういうのは本当に余計なお世話です。善意が棘になるということは往々にしてあります。

そう言われると本人にはなんと接していいか難しいとは思いますが、当事者の心に寄り添い少しでも心の傷を取り払おうという気遣いを持つことが大切なのだと思います。

 

皆が豊かな想像力を持って、マスコミも個人も弱っている人を心から思いやれるような優しい社会になればいいですよね。

 

 

今日お伝えしたいことは以上です。